鴨居(かもい)ってご存じですか?
今日は鴨居について小話をします。
鴨居は主に
・鴨居(かもい)
・薄鴨居(うすかもい)
・無目鴨居(むめかもい)
・付け鴨居(つけかもい)
・差鴨居(指鴨居)(さしかもい)
…と、5種類あります。
まず最初に、
スタンダードな鴨居について説明をします。
主に和室に取り付けられている、
障子などの建具を取り付ける為の枠材一部であり
その中でも上部にあたる部材の事を
鴨居と言います。
また、下部にあたる部材の事は敷居と言います。
今回は鴨居についての小話なので…
敷居については後日、改めて小話をしますね!
さて、鴨居についてなのですが、
鴨居の場所をわかりやすく説明をすると…
障子の上部にあたる部材なので…
↑の色が付いている部材が
鴨居です。
…先ほどの画像をよく見ると、
上部に小さな障子がありますね…?
この上部にある小さな障子は
欄間障子(らんましょうじ)と言います。
そして欄間障子の上部にある鴨居は、
薄鴨居といいます。
↑の色が付いている部材が
薄鴨居です。
↓画像の場所にも鴨居があります。
先ほど紹介をした鴨居と薄鴨居と違い、
障子などの建具を取り付ける為では無い鴨居…
その鴨居を無目鴨居と言います。
↑の色が付いている部材が、無目鴨居です。
障子などが無い開口部に取り付けて、
溝が無いのが特徴の鴨居です。
↓の画像のように鴨居と同じ高さの
装飾材の鴨居もあります。
装飾材の鴨居と聞くと、
イメージが湧きにくいと思いますが…
↑の色が付いている部材の事を
付け鴨居と言います。
障子などが取り付けられていない無い壁に
鴨居の延長のように部屋を囲んでいる
装飾部材です。
そして…
差鴨居(指鴨居)と言う、
建築物の構造木材に直接溝を掘って梁の役割を持つ
鴨居もあります。
同じ種類とは言え、
鴨居は枠材から装飾部材と
幅が広いのが特徴の部材です。
また、スタンダードな鴨居のデメリットは、
時間が経つにつれて鴨居が垂れ下がり
障子が開閉しにくくなる場合がある事です。
垂れ下がった鴨居を直すには、
ジャッキなどを利用して鴨居を持ち上げる
修繕が必要となります。
ざっくりですが、
鴨居の役割とデメリットが
伝わりましたでしょうか?
このブログで少しでも建築物の謎が
解決するのなら幸いです。
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本日のブログは株式会社遥の将嗣が書きました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
山﨑将嗣:プロフィール
宅地建物取引士・1級建築施工管理技士
1級建土木工管理技士・2級建築士
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